『水車館の殺人』『十角館の殺人』を読んだ人

綾辻行人「十角館」「水車館」最近読みました。感想みたいなやつです。みんな読んで〜〜〜〜!!!

重要なネタバレないので平気ですが、ネタバレに非常に厳しくはない人向けです。

結論は上の通りなので、ネタバレに厳しい人はこれは読まないでください


 

最近2冊読んだので、感想などです

綾辻行人のミステリ小説・館シリーズ第一作が『十角館の殺人』ですが、先に二作目の水車館を読みました。図書館が貸出中で、渋々そこにある中で一番古いものを選んだからです。

別にこれを読もうと思って図書館に行ったのでもなかったんですが、たまたま借りてみて良かったです。

悪い事は言わないから、読みたくないとさえ思っていないなら絶対にネット検索して何か見たりしないで読んでほしい、目に入りそうだったら半目になってほしいです。そういう気持ちに自分もなるのに、人から言われてもピンとこないこと、往々にしてあるけど、そこは理性を使ってどうかそうなんだなと思ってほしい

Twitterで検索とか本当に碌なことにならないしやめた方がいい、私は大逆転裁判で勝手に被弾したので

 

おすすめの読み方:

  • できるだけ無駄のない動線で本を用意(紙でも電子でもいい)
  • 一日の間に読む
    • 特別に早くも遅くもないと思いますが、私は十角館は4時間弱、水車館は5時間強で読み終えました
  • ビビリは昼間に読む

 

各事件については最終的に謎が解かれるため、本物のおばけとか幽霊とか怪奇現象系のホラーではないんですが、解かれていない謎やすぐそばで起こる(クローズドサークルな)殺人への恐怖を書くのがめちゃくちゃうまかったです。カバー絵の凄みのある不穏なタッチも相まって、私はビビリなので普通に縮み上がりました。夜中の3時にトイレ行きましたが背後を異常に気にしていました。ビビリじゃない人は恐怖感についてはそうでもないかも

各巻で起こる事件はその巻内で完結しているので、逆順に読んでも一応楽しめましたが、「十角館」が館シリーズの前提になる描写をたくさんしているので、何もないなら順に読むのが良いと思います。

その前提が、壮絶な死が最後だった、風変わりな建築家の設計した変な館に関連して怪しい事件が起こっていくぜということです。こちらは水車館でまた風呂敷が拡大したような感じがあり、どんどん謎も深まりそうです。とっとと次も読もうと思います。面白すぎ

感想をちゃんと書くことがあまりないので、すごくヘタクソなんじゃないかと思います。めっちゃ面白くて、みんなに読んでほしいのに…

私は読書感想文も赤毛のアンを読まずに書いたのが最初で最後です

 

内容の説明をしていなかったので少し書きます。

ミステリ研究会所属の大学生たちが、春休みで十角館のある孤島にレジャーに行くというお気楽な雰囲気で始まります。ところが先のような曰く付きの物件で何も起こらないはずがないですね

研究会には、エラリィとかアガサとか、自分が名乗っている名だたる推理作家の名前のニックネームを目をかけた後輩に譲って継承するという文化があり、「名あり」のメンバーは執筆者として優秀なようです。泊まりの(もちろん十角館に)レジャーに繰り出していった大学生たちも全員作家の名前を持っていて、彼らはその名前で呼び合うため、物語もその大御所ネームで書かれて進められていきます。

推理小説好きはニコニコして読めると思いますが、カタカナの名前が人物と結びつきにくく頭に入ってきにくいという場合は、序盤に特徴を挙げながら紹介されるので、追って整理しながら読めば大丈夫です。読みやすく書かれていると思います。

探偵役の一人もかつてそのニックネームを持っていた人物です。彼もまた現役の大学生なんですが、行動力が探偵役のそれでしかなく、春でクソ暇な読んでる私と同じ境遇でこの違いはなんなんだと思いました

 

あと読んでいて人物について思ったことがあるんですが(大したことではないがTwitterで検索したら同じこと思った人がいた)、これを書くと未読の人に変なイメージを植え付けてしまうと思って、ここではできないでいます。ネタバレありの回を作ってそこに書いておきます。